ラジオ日記(2005-2023)

北緯43度での放送受信記録

Perseusと周辺環境の整備

Perseusを使用し始めてそろそろ3ヶ月になろうかとしています。 私の使い方はリアルタイムの受信に加えて、TOTH(Top On The Hour)レコーディングによる長波・中波の広帯域(2000kHz)録音と若干の周波数測定ということで、かなり過酷な使用をしています。 現在の環境は PC→CPU Intel Core2 Quad 2.33、メモリ2GB、デスクトップ型 OS→MS Windows Vista Home Premium ソフト→Perseus, TOTH Recorder, NDB Finder, Dream, 画面チャプチャーソフト、音声録音ソフト。 (それ以外はOS付属のソフト+Firefoxです) となっています。これ以外にIntel Core2 Duo2.66使用のVAIOがあります。 この様な使い方ですと、使用するパソコンに加えて、ノイズ対策を含めた周辺環境の整備というのがかなり重要となってくると思います。特に長波や中波を主な受信対象にするとなおさらです。せっかく録音した物がノイズだらけ、あるいは録音されていない… それがコンディションの良い時間帯なら本当に悲しくなります。 そこで、私が今まで行った事・感じた事を思いつくままに書き出してみます。もちろん、これは我が家での環境の事ですので、全てがそうであるという事ではないのを十分にお含み置き下さい。 ・パソコンのスペックは最低でもCPUがIntel Core2 Duo2.66以上。(複数のパソコンで試してみましたが、タイマー録音・再生時に結構差が出てきます) ・タイマー制御するとかなりCPUへの負担が大きくなると思われる。まれにPerseusの動作もおかしくなる事も。 ・使用するパソコンはPerseus専用にする。他の用途には使用しない位の割り切りが必要かも。又、不要なソフトは速やかに削除。(特に常駐系ソフトには要注意。内蔵HDDへの録音や再生時の音飛びの原因となる可能性が非常に高い) ・一部のウイルスソフトは動作に影響がある「らしい」。私はVista搭載のファイヤーウォールのみ。 ・LANケーブルからノイズが入ってきたので、ケーブル接続を断念。ネットへの接続は無線LANで、他のPCとのファイル交換はBluetoothUSBメモリを使用。 ・スイッチングハブはかなりノイズを出していたので撤去。 ・Perseusの電源とパソコンの電源は別々の壁コンセントから取る。(これはほとんど精神衛生上の話) ・モニターも結構ノイズを出す。我が家にある2台のモニター中、画面が光沢のモニターとそうでないモニターでは光沢ありの方がノイズ多し。従って光沢無しモニターを使用。 ・モニターからパソコンへの接続はアナログ接続。DVI接続は明らかにノイズが増える。 ・TOTHレコーディングにはパソコンの内蔵時計合わせは非常に重要。XPならフリーソフトでいろいろあるが、Vistaには同様なソフトが無い為、レジストリを書き換えて時刻同期のサイクルを変更して対処。 ・Perseusとパソコンに接続するUSBケーブルはフェライトコア内蔵の物が良い。(これもほとんど精神衛生上の話) ・パソコンにはマイク以外の「外部入力・外部出力」端子がついていると何かと便利。 ・使用するスピーカーやヘッドフォンにより聞こえ方が全然違う。スピーカーにトーンコントロールがあると結構便利。 ・付近で携帯電話の充電は行わない。(私の使用しているiPhoneはひどいです…) ・広帯域録音には非同調型のアンテナが必須 以上の様な感じでしょうか。若干根拠不明の事もあるかもしれませんが、それはご容赦を。 最近は各方面でPerseus賛美の声を聞きます。それはそれで喜ばしい事で、私もこの受信機のすばらしさに賛同している一人ですが、この様な賛美一色の流れが一人歩きしてしまうと、逆にこれからの購入を検討している方々等に対して「簡単に何でも出来る」という印象を抱きかねないという事も考えられないでしょうか?  この受信機は使用する目的を明確に持って、それに即した環境を整備しなければその性能を十分に引き出せないと思います。この点は非常に重要な事かも知れません。せっかく購入した物が「ただの箱」にならないためにも…